研究課題/領域番号 |
17K04416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
新井 肇 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (60432580)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 初任者教員 / メンタルヘルス / サポート・プログラム / バーンアウト / レジリエンス / 職場の同僚性 / 学習する組織 / 心理的安全性 / サポートプログラム / 学校の人間関係 / 職場不適応 / TEMアプローチ |
研究成果の概要 |
本研究の第一の目的は、小・中学校初任者教員(以下、初任者)へのメンタルヘルス支援の具体策を初任者指導体制に組み込むための基礎的な知見を得ることにある。そのために、初任者の意欲喪失、職場不適応、離職などの危機の背景、及び危機からの回復のプロセスを統計的分析(共分散構造分析)と個別的事例研究(TEMアプローチ)とを有機的に結びつけて検討した。 その分析結果に基づき、第二の目的である「初任者のためのメンタルサポート・プログラム」を開発、試行的に実施し、効果検証を行った。その結果、学校が「学習する組織」となることと、初任者が「悩みを語り合う場」を確保することが危機への抑止効果をもつことが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教員不足の背景の一つである、初任者の教職への意欲喪失、職場不適応、離職などの危機を防ぎ、公教育の質を保証するために、初任者に対するメンタルヘルス支援の具体策を初任者指導体制に組み込むことは喫緊の課題である。 本研究により、初任者が陥る危機と回復のプロセス、及び危機の抑止要因が明らかにされることで、初任者のメンタルヘルスの維持・向上を図るための具体的方向性が明確になり、初任者指導体制の改善が図られる点に社会的意義が認められる。さらに、本研究において開発された「メンタルサポート・プログラム」が、学校現場や教育委員会等で実施されることにより、初任者のバーンアウトや離職を予防する効果が期待される。
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