研究課題/領域番号 |
17K04418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
清水 寿代 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (90508326)
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研究期間 (年度) |
2018-02-28 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 社会情動的スキルの発達 / 感情理解 / 抑制制御 / 問題行動 / 縦断研究 / 幼児 / 保育 / 個人差 / 社会情動的スキル / 抑制機能 / 媒介要因 / 調整要因 / 学習へのアプローチ / 教育系心理学 / 媒介・調整効果 |
研究成果の概要 |
他者と円滑にコミュニケーションをしたり,自己の感情と行動をコントロールしたり,物事に粘り強く取り組むために必要な能力である社会情動スキルの発達に,感情理解と抑制制御が関連するかどうかを検討した。その結果,感情理解と抑制制御は相互に関連しあいながら発達し,その後は,感情理解が抑制制御と社会情動的スキルに関連することが示された。また,個人差の視点でみると,抑制制御が低いと社会情動的スキルも低いことが示された。以上より,幼児期の感情理解と抑制制御の発達は社会情動的スキルの発達と関連し,特に,抑制制御の低い幼児への支援が必要なことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,幼児期の社会情動的スキルの発達に,感情理解と抑制制御が関連することがわかった。学術的意義として2点があげられる。1点目は,社会情動的スキルを促進する介入変数として,感情理解と抑制制御が同定できたことである。2点目は,抑制制御の低さは,社会情動的スキルの低さと関連することが明らかにできたことである。これらの結果から,社会的意義は2点あげられる。1点目は,感情理解や抑制制御を促進する保育実践は,幼児の社会情動的スキルを促すという示唆が得られたことである。2点目は,抑制制御の低い子どもに対する個別の支援の必要性が得られたことである。
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