研究課題/領域番号 |
17K04423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
黒木 俊秀 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (60215093)
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研究分担者 |
本村 啓介 独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 常勤医師 (60432944)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | DSM / カテゴリー / ディメンション / パーソナリティ障害 / 心理アセスメント / PID-5 / 臨床的有用性 / ケース・フォーミュレーション / DSM-5 / ディメンジョン的モデル / Big Five / 症例の定式化 / 多職種連携 / 5因子モデル / 妥当性 / 信頼性 / 診断基準 / ディメンジョン |
研究成果の概要 |
心理アセスメントにおけるパーソナリティ障害のDSM-5代替モデルの妥当性と有用性を明らかにするために、以下の調査を行った。(1) DSM-5パーソナリティ調査票(PID-5)日本語版を開発し、その信頼性及び妥当性を確認した。(2) NEO-PI-Rの所見に基づくパーソナリティ特性の描写のフィードバックは、臨床的有用性が高いことが示唆された。(3) 精神科入院患者のケース・フォーミュレーションの実践とその効果を検討した。以上の結果から、心理アセスメントにおいて少なくともパーソナリティ障害診断のディメンション的モデルは、妥当性、信頼性とともに臨床的有用性も担保する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DSM-5パーソナリティ調査票(PID-5)日本語版の開発により、わが国のパーソナリティ障害の臨床心理学研究において新しい方向論を示した意義は大きい。また、精神疾患診断のカテゴリー的モデル(分類的評価)とディメンション的モデル(数量的評価)のそれぞれの臨床的有用性とその限界について明らかにしたことにより、心理専門職のアセスメント技術のみならず、広くメンタルヘルス分野の専門職の臨床技能の向上に貢献し、よってわが国のメンタルヘルスの改善に寄与することが期待されることから、その意味での社会的意義も大きい。
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