研究課題/領域番号 |
17K04435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 札幌国際大学 |
研究代表者 |
高野 創子 札幌国際大学, 人文学部, 准教授 (00746589)
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研究分担者 |
平野 直己 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (80281864)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 不登校 / 仲間関係 / 回復プロセス / 教育 / 福祉・コミュニティ / 医療 / 若者支援 / 回復 / 福祉 / 発達段階 / 仲間 / 地域 / 地域支援 / 居場所 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、不登校状態にある子どもたちを支援する様々な領域における施設のスタッフを対象にしたグループインタビューを通して、回復の概念と回復プロセスをモデル化することにあった。民間施設の支援においては対人関係の構築を回復の鍵とし、仲間関係の形成や人とのつながりを促すことに共通点があった。回復過程では、信頼できる大人との出会いや関わりを通じて、徐々に同年代の仲間とつながり、再び仲間関係を築いていく様子が語られた点で共通していた。義務教育年限期間を終了した社会から引きこもる若者支援を行う施設についても同様の手法で調査を行ったところ、共通した支援の特徴と回復過程が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
義務教育年限にある不登校状態の子どもたちの特徴に留まらず、就労支援を標榜する若者支援においても同様の支援特徴と回復経過が見られたことが本研究の興味深い成果であったと言える。すなわち、不登校を「教育の問題」として捉えるのではなく同年代の仲間のなかでの「居場所」の喪失、あるいは「居場所」からの撤退と捉える社会的視点が支援の鍵となるのではないだろうか。そのため学校の内外に捉われずに再び同年代の仲間の中に「居場所」を見出すことが不登校の状態にある子どもたちの支援となりうること、そしてそれを回復と捉える視点を提言する点において本研究には社会的意義があると考えている。
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