研究課題/領域番号 |
17K04438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
森本 幸子 東北医科薬科大学, 教養教育センター, 准教授 (10398539)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | SNS / 攻撃行動 / 対人関係 / 規範意識 / 受容経験 / Twitter / 行動規範 / 心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、ネット上での攻撃行動の促進要因を、縦断調査を用いて検討することを目的とした。オンライン調査を2回実施し、SNS上の攻撃行動の促進要因を交差遅延効果モデルを用いて検討した。その結果、第1回調査時点で、SNS上で攻撃行動を多く行った人ほど、第2回調査時点で他者からの拒絶経験の影響を強く受けていた。また、第1回調査時点で、他者から受け入れられた経験の影響を強く受ける人ほど、第2回調査時点でSNS上での攻撃行動が多くみられた。 以上の結果より、現実場面における周囲の人からの受容あるいは拒絶経験の影響が、SNS上での攻撃行動の促進に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、何がSNS上での誹謗中傷などの攻撃行動の原因となるのかについて、縦断調査を用いて検討した。その結果、現実場面で人から受け入れられたことを「よかった」と感じている人ほど、SNS上での攻撃行動が増えることが分かった。身近な人々に受け入れられたと感じることで不安が低下し、安易にSNS上で相手に対して攻撃的な態度をとるのかもしれない。この点については再度検討する必要があるが、本研究の結果、現実場面での対人関係が、SNS上での攻撃行動に影響を及ぼしている可能性が明らかとなった。
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