研究課題/領域番号 |
17K04443
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
高橋 稔 目白大学, 心理学部, 教授 (10341231)
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研究分担者 |
菊地 学 岩手県立大学, 社会福祉学部, 講師 (30823447)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | エクスポージャー / 視覚的注意 / アイトラッキング / 注意の回避 / 結果のフィードバック / 認知行動療法 / 臨床心理学 / エクスポージャー法 / モニタリング |
研究成果の概要 |
認知行動療法の代表的な技法であるエクスポージャー法について,技法適用下の対象者の視覚的注意をアイトラッキング装置により測定し,その臨床応用について検討した。研究1では高不快群において注視する時間に変化がみられ,視覚的注意のアクティブな活動が推測された。また研究2では,エクスポージャー試行下での注視に関するデータを対象者にフィードバックすると,技法への期待が高まることが明らかになったが,注視パタンには限界があった。これを踏まえ本研究の限界と課題について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクスポージャー法は,その効果を高めるためには,不安や恐怖を喚起する標的刺激に,主観的苦痛が低下するまで十分さらされる必要がある。しかし,こうした治療中の態度は心理教育やセラピストからの助言という形でしか提供されず,あいまいなままである。アイトラッキング装置では,視覚的注意の観点から量的に測定できるばかりではなく,測定後すぐに対象者自身も確認できるという利点がある。本研究の結果からは,視覚的注意の様子をフィードバックすることで,注視パタンには変化がなかった治療への態度が変化することがあきらかになった。これら成果は臨床応用に向けた基礎資料となりえるものと考えられる。
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