研究課題/領域番号 |
17K04451
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
生地 新 北里大学, 医療系研究科, 教授 (20185177)
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研究分担者 |
沢 哲司 北里大学, 医療系研究科, 講師 (80756768)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 情緒応答性 / 発達障害 / 自閉スペクトラム症 / 親子関係 / 子育て支援 / 定型発達 / 自閉スペクトラム / 母子関係 / ビデオ観察 |
研究成果の概要 |
本研究では、情緒応答性尺度(EA)が自閉スペクトラム症(ASD)児の母親への支援のツールとして有用性があるかを検討した。対象は、7人のASD児とその母親であり、対照群は15人の定型発達の乳幼児とその母親であった。両群においてEAを施行した。EA評価の後に、EAのフィードバックを行った。対照群にだけ、二度目のEAの評価を行った。 対象におけるEAの結果の分布は対照群の分布と類似していた。対照群のうち10組は、2回目のEAの得点が1回目より高く、5組は2回目の得点が1回目より低かった。この結果、EAがASD児の母親への支援のツールとして有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、大人と子どもの間の情緒交流について簡便に客観的に評価できる情緒応答性尺度(EA)を発達障害の子どもの支援のツールとして使うための予備段階の探索的研究である。本研究を通じて、EAが、発達障害を持つ子どもの母親や家族への支援に有用である可能性が示唆された。親子関係の客観的な評価の尺度として確立された方法はまだ少なく、本研究を通じて、様々な問題を抱えた親子への支援のツールとして情緒応答性尺度への関心が高まることが期待される。 実際にEAを、発達障害を持つ子どもの親や家族への支援のツールとして有用であることを示すためには、調査対象の人数をさらに増やして、統計学的な検討も行う必要がある。
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