研究課題/領域番号 |
17K04454
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
吉畑 博代 上智大学, 言語科学研究科, 教授 (20280208)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | リハビリテーション / 失語症 / 評価法 / 質問紙 / 地域援助 / 評価 |
研究成果の概要 |
ある日突然ことばが話せなくなる「失語症」への評価方法には、標準失語症検査(1974)など3種類ある。それらの検査には、失語症者の成績に影響を及ぼす心理言語学的な変数が導入されていない。一方、イギリスで、Swinburnら(2004)によって開発されたComprehensive Aphasia Test(CAT)では、心理言語学的な変数が統制されている。またCATはその有用性から、現在数ヶ国語で標準化済みである。 このような状況を鑑み、我々は、CAT日本語版(J-CAT)を作成することを目指すことにした。本研究では、J-CATの図版や記録用紙の試案を作成し、予備調査を実施することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CATは、現在、オランダ語など数言語版の標準化が済み、フランス語など約27言語で標準化の検討が進められている。多言語版の作成にあたっては、Fyndanisら(2017)によって、基本方針が整理されている。 この基本方針にそって、CAT日本語版(J-CAT)が作成されることは、世界共通の指標で失語症者の能力を捉えることが可能となる。そのことは、失語症臨床における介入方法や研究面に関して、国際的な比較や情報交換が可能になることに結びつく。ひいては失語症者のQOL向上につながると思われる。
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