研究課題/領域番号 |
17K04456
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
笠井 さつき 帝京大学, 心理臨床センター, 准教授 (70297167)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 女性セラピスト / 妊娠出産 / 質的研究 / 臨床心理学 / 女性ライフサイクル / 女性性 / ライフサイクル |
研究成果の概要 |
出産前後の女性心理援助職を対象に、「妊娠出産子育てという体験の中で、女性心理援助職がセラピストとしての自分を見つめ直していくプロセス」について半構造化面接を行い、修正版グラウンデッド・セオリーにより分析した。その結果から、セラピストが妊娠により不十分さに直面し、休むことへの自責の念を整理し乗り越えようとする中で、親であることの体験活用や、クライエントとの関係性の変化を経験し、受容感を持つに至ることが示唆された。そのような動きは子育ての現実によりもたらされ、セラピストであることの主体性につながり、セラピストとしての不十分さを受け入れるというプロセスが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最終年度のセラピストの主体性に着目した再分析により、復職後の女性セラピストの【ゆれうごく主体性の調律】により推進された【自らの変化の感知】が臨床場面の中で認識され、「自負感から下りる」、「他者の主体性への感度の高まり」という<他者への構えの変化>や<親としての視点を生かす>という臨床の中で親の視点を直接活用する概念、目標を追うことや先取りせずに,クライエントに必要な時間をかけることを重視した<時間感覚の変化>も生じていたことを報告した。
|