研究課題/領域番号 |
17K04458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
福井 至 東京家政大学, 人文学部, 教授 (10208928)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | SNSカウンセリング / iCBT / eメール・カウンセリング / SE特有の不合理な信念 / SE特有の否定的自動思考 / 産業カウンセリング / テレワーク / カウンセラー養成プログラム / 認知行動療法 / 実験系心理学 / ストレス / 臨床心理学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、SEのためのiCBTと産業カウンセラーによるeメールカウンセリングを組み合わせたシステム開発と、その効果検証であった。2017年に開発したSECBTシステムで、SE100名をランダムに実験群と統制群に分けたRCT実験を行った。3カ月の実験期間前後の各種心理検査結果から、このシステムには「SEとしての自己犠牲」と「SEとしての自己否定」の認知を低減し、抑うつを低減させる効果があることが明らかとなった。ただし抑うつの低い群での2019年結果ではこの効果が認められなかった。以上のことから、本SECBTシステムには抑うつ傾向の高い者の認知変容と抑うつ低減効果があることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SEのうつ病の罹患率は他の職業より高く、メンタルヘルスの維持向上が難しいことが指摘されている(前田, 2012)。本研究では、SEのためのiCBTと産業カウンセラーによるeメールカウンセリングを組み合わせたシステムを開発し、その効果を確認した。その結果、3カ月という短期間で、否定的認知の変容と抑うつ低減効果が確認された。このことは、SEのみならず他の職種においても、メンタルヘルスの維持向上にiCBTと産業カウンセラーのeメールカウンセリングの組み合わせが効果的であることを示唆している。このことから本研究は、学術的意義のみならず、労働安全衛生分野における高い社会的意義がある研究と考えられる。
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