研究課題/領域番号 |
17K04460
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
|
研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
榎本 淳子 東洋大学, 文学部, 教授 (50408952)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 先天性心疾患 / 社会的自立 / キャリア発達 / 就労支援 / 臨床心理学 / 健康心理学 |
研究成果の概要 |
医療技術の発展により先天性心疾患患者の多くが成人期に達することが可能となり、小児期から成人期へのスムーズな移行が課題となっている。本研究は先天性心疾患患者の社会的自立の特徴、キャリア発達、および就労支援ツールの開発を目的とした。 患者の就労状況としては男女とも未就業率が高く、また成人に至るまでの発達プロセスは一般的な発達に沿うもののアイデンティティの形成に困難があること、さらに患者が自分の経験をどのように意味づけるのかによって発達プロセスが異なることが分かった。これらをもとに最終的には患者が疾患と就労について自ら考え、利用可能な就労支援の情報に接するための冊子(就労支援ツール)を作成した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療の飛躍的な進歩によって慢性疾患患者は成人期に達することが可能となり、患者を支える領域は医学的治療だけでは適わず、患者の将来的な社会参加を前提とした全人的ケアが求められている。本研究においては、心理学の知見を用いて患者の就業の実態と背景、および患者が成人期になるまでの発達プロセスと課題を具体的に提示するできた。これは医療分野、および心理学分野の学術的貢献に繋がることのみならず、社会生活を送っていく患者にとっても非常に有益な成果であったと考える。さらに本研究においては、就労支援ツールを作成したことによって研究成果を直接患者に還元できる。その点においても社会的に意義ある研究であったと考える。
|