研究課題/領域番号 |
17K04467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
永井 智 立正大学, 心理学部, 教授 (20513170)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 援助要請 / 援助要請スタイル / 自律性 / 親和動機 / 被援助志向性 |
研究成果の概要 |
本研究の主要な目的は、援助要請スタイルの背景の違いを明らかにすることおよび、援助要請の際の振る舞いと援助要請による成果を明らかにすることであった。研究1-3において、援助要請研究における基本的な変数に加え、悩みの体験、親和動機、自律性、対人関係目標、男性役割葛藤と、援助要請スタイルとの関連を明らかにした。 また、研究4において援助要請を行う際の実際の振る舞いを測定する尺度を作成し、信頼性・妥当性を検討した。それに基づき、研究5において、援助要請を行う際の実際の振る舞いが、援助要請の肯定的な成果をもたらしやすいことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年我が国において援助要請の重要性が注目されている。しかしながら、援助要請は必ずしも多ければよい訳ではない。そこで近年、援助要請の質に着目することの重要性が指摘されている。 本研究では5つの研究を通して、援助要請スタイルの違いがどのような背景から生じるのか、どのような行動が適応的な援助要請となり得るのかについて明らかにした。このことは単純に援助要請の量の増加を奨励する近年の傾向に対し、援助要請の質にも注目することの重要性を示唆するものであり、より適応的な援助要請の在り方を検討する上で重要な知見をもたらすものであると考えられる。
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