研究課題/領域番号 |
17K04472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
吉 げん洪 立命館大学, 人間科学研究科, 教授 (60288694)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | きょうだい / 援助ニーズ / 比較研究 / 臨床心理学 / 発達段階 / 障害児・者きょうだい |
研究成果の概要 |
きょうだいの援助ニーズと期待するサービスが発達についてインタビュー調査によると、親役割代行を重視する;障がい児の長所や成長を認める;他者の視線に敏感である;結婚相手の選択時には障がい児を受け入れてくれることが前提であることは日中台において共通して見られた。 また、独自に作成した「きょうだいの援助ニーズ尺度」、「きょうだいが期待するサービス尺度」を用いて行った調査によると、「親役割代行」という援助ニーズは日中台において共通して見られた。さらに、家族への期待より周囲への期待が高いという結果に基づき、援助者は福祉やコミュニティなどの資源を取り入れ、協同エンパワーメントを行っていく必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床心理学分野において、障がい児・者自身、そして保護者をメインとする家族支援に関する研究は増えつつあるが、障がいのある同胞を持つきょうだいの支援に関する研究はまだ少ないのが現状である。本研究の結果によって、援助者は障がい児・者の家族(保護者ときょうだい)と協力関係を作り上げ、協同エンパワーメント(collaborative empowerment)を達成し、障がい児・者の支援について新たな知見をもたらすという点で、独創的かつ社会的に意義ある研究であると言える。また、日本、台湾、中国の比較を通して、東アジアの障がい児・者、きょうだいを含める家族支援について提言できることは大きな貢献であろう。
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