研究課題/領域番号 |
17K04475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 福山大学 |
研究代表者 |
平 伸二 福山大学, 人間文化学部, 教授 (30330731)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | international terrorism / CIT / event-related potential / P300 / terror attack scenario / passive paradigm / terrorist / organized crime / 国際テロ / 隠匿情報検査 / 事象関連電位 / 模擬テロ攻撃シナリオ / 受動的パラダイム / テロリスト / 組織犯罪 / passiveパラダイム / 特殊詐欺 |
研究成果の概要 |
東京オリンピック・パラリンピック大会は2021年に日本で開催される。これらの大きなイベントは,国際的な注目を集めていることから,国際テロ対策が必要となっている。隠匿情報検査(CIT)の従来の実験的研究は,単一の容疑者の有罪・無罪を判定することを目的としている。しかしながら,CITは,テロ,特殊詐欺、組織暴力団などの犯罪捜査にも有効である。本研究の目的は,模擬テロ攻撃シナリオ課題を使用して探索型CIT(SCIT)の有効性について受動的パラダイムを用いて検討することであった。これらの研究は、P300を指標としたSCITがテロ容疑者のグループからテロリストに関する情報を引き出せることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される。両大会は,国際的な注目度が極めて高く,この機会を狙った国際テロへの万全の対策が求められている。この問題に対し,本研究で得られた事象関連電位を指標とした探索型隠匿情報検査は,テロリストが持つ有意味な情報を特定できる可能性を示唆した。 特に,テロリストからは供述での情報が得られにくいため,写真画像を受動的パラダイムで検出できる可能性を示したことは重要である。今後,視線研究の知見も取り入れ,複数指標による妨害工作にも頑健な方法の開発すれば,テロのみでなく,特殊詐欺や組織暴力団犯罪の捜査にも応用可能であり社会的意義も高いと考えられる。
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