研究課題/領域番号 |
17K04477
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 西南学院大学 |
研究代表者 |
小川 邦治 西南学院大学, 人間科学部, 教授 (80537598)
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研究分担者 |
田原 直美 西南学院大学, 人間科学部, 教授 (10708879)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 中間管理職のケア力 / 職場のメンタルヘルス / 心理的安全性 / 職場のメンタルヘルス対策 / 組織の健康モデル / 集団分析 / ラインによるケア / 管理職のケア力 / 健康開発 / 中間管理職の役割 / 中間管理職の「ケア力」 / 関係葛藤 / 課題葛藤 / チームワーク / 心理的安心性 / 上司の 「ケア力」 / 心理的安心感 / 上司の「ケア力」 / 社会系心理学 / 健康心理学 |
研究成果の概要 |
中間管理職のケア力を解明するために,組織の健康,職場内コミュニケーション,心理的安全性とストレス反応に関する量的調査,および産業心理臨床領域の臨床心理士と不調者対応経験のある中間管理職に対する面接調査を実施した。心理的安全性が課題コミュニケーションを促進すること,ワークエンゲイジメントを介してストレス低減に影響すること,「ライフスタイルの尊重」「組織の将来性」「目標の共有」という組織要因が心理的安全性に影響を与え,心理的安全性がストレス反応と職務満足感に影響を与えること,管理職は不調者対応に苦悩しているため,具体的対応策だけでなく,傾聴にもとづくねぎらいと尊敬を必要とすることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中間管理職の「ケア力」を労働者個人のメンタルヘルスと組織風土要因の双方に対して同時に働きかけることのできる重要な要素として位置づけたことである。働き方そのものが転換期を迎えており,生産性とメンタルヘルスケアの両立はますます重要になっている中で,生産性および部下のメンタルヘルスケアの双方の担い手としての中間管理職に焦点を当てた研究は少ない。次に,メンタルヘルス不調者への対応という産業精神保健的視点と「組織の健康」および「心理的安全性」という組織心理学的視点とを組み合わせたことである。これによって組織の生産性を上げることがメンタルヘルスケアにもつながるという枠組みの中で研究が取り組まれた。
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