研究課題/領域番号 |
17K04479
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 熊本県立大学 |
研究代表者 |
石井 佳世 熊本県立大学, 共通教育センター, 准教授 (00551128)
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研究分担者 |
石井 宏祐 佐賀大学, 教育学部, 准教授 (30441950)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | DV / 常識的見解 / 心理教育 / アンコンシャス・バイアス / DV被害者支援 / ドメスティック・バイオレンス(DV) / 臨床心理学 / DV臨床 |
研究成果の概要 |
本研究ではDV支援者や世間がDVに関してどのような常識的見解を持っているのか検討を行った。その結果、大学生は加害者イメージとしてアルコール依存を伴うというイメージや精神的な問題を抱えているというイメージを持っており、加害者にはDV状況をコントロールしにくいというイメージを持っていることが示された。被害者イメージとしては事態をコントロールできる存在として捉えるイメージが示され、被害者の心情の共感や理解から遠ざかる助言がなされる危険性が示唆された。また、支援者は、DVに対する一般的常識とは異なる価値観を持っており、それが被害者支援に必要だと感じていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではDV支援者や世間がもつDVに関する常識的見解について検討を行った。本研究の知見を活かすことで二次被害の予防につながると考えられる。これまでの研究から、DVサバイバーは世間の常識的な見解からの言動に傷ついてきたことが明らかになっている。常識的な見解からのものであるため、言動をした者も自覚しづらく、悪気がないことが分かるためDVサバイバーも苦痛を訴えられないという悪循環が生じていると考えられる。これは二次被害の側面があったとしても目を向けられていないということである。この現状を変える一助に本研究は貢献しうると考えられる。
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