研究課題/領域番号 |
17K04481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 平安女学院大学 (2022) 平安女学院大学短期大学部 (2017-2021) |
研究代表者 |
清水 里美 平安女学院大学, 子ども教育学部, 教授 (80610526)
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研究分担者 |
加藤 隆 関西大学, 総合情報学部, 教授 (90268318)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 認知発達過程 / 加齢に伴う発達的変化 / 新版K式発達検査2020 / 時計描画テスト / 「財布探し」課題 / SRS-2対人応答性尺度 / 時計描画検査 / SRS-2対人応答性尺度 / 発達障害 / 生涯発達 / 新版K式発達検査 / 不良定義問題 / WAIS-Ⅲ成人知能検査 / 発達障害の要支援度評価尺度 / 対人応答性尺度 / 教育系心理学 / 臨床 |
研究成果の概要 |
本研究は、大学生から高齢者までを対象に成人期以降の認知発達のプロセスについての基礎資料を得ることを目的としていた。とくに、不良定義問題である「財布探し」課題に焦点をあて、この課題を含む新版K式発達検査、時計描画テスト、対人応答性尺度などを個別に実施し、一般妥当性のある反応を妨げる要因について検討した。その結果、新版K式発達検査2020年版の改訂において成人向けの項目を充実させることができた。また、「財布探し」課題の不通過分析から他者の視点の推測不足を、時計描画テストの反応分析から教育歴との関連を報告した。これらの成果は、成人期の認知発達に関するアセスメントに役立てることができると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、新版K式発達検査の成人向け項目を充実させ、2020年版の改訂につながった。新版K式発達検査は、未熟児の発達評価、乳幼児健診、就学相談、福祉施策の適用などに関わり、全国の相談所、保健所、病院などですでに広く用いられているものである。また、認知症のスクリーニングで活用されている時計描画テストについて、幅広い年齢を対象に得点を分析し、低得点には加齢だけでなく、教育歴も影響することを示した。本研究は、京都国際社会福祉センター(社会福祉法人京都国際社会福祉協力会)および日本文化科学社の協力を得て実施しており、得られた成果はこれらの機関を通じて今後も継続的な活用が期待できる。
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