研究課題/領域番号 |
17K04485
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
佐藤 さやか 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 地域・司法精神医療研究部, 室長 (20450603)
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研究分担者 |
藤井 千代 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 地域・司法精神医療研究部, 部長 (00513178)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 認知行動療法 / ACT / 統合失調症 / 臨床心理地域援助 / 地域精神保健 / 精神科リハビリテーション / 地域ケア / 包括型地域支援(ACT) / アウトリーチ / 地域生活支援 / リカバリー / 不安 / 臨床心理学 / 重症精神障害 |
研究成果の概要 |
本研究の目的はACTチームによるCBTの効果についてRCTデザインを用いて医療経済的側面を含めた包括的分析を行うことであった。分析の結果、社会的機能に加え、主観的不安感、他者評価不安について介入群にのみ有意な改善があった。「不安によって日常生活上支障のある行動」の頻度も介入群のみ有意に改善していた。利用者1人あたりにかかる医療費、障害福祉サービス費および訪問回数について対照群と比べて介入群のほうがかかる費用が低く、訪問回数も少なかった。以上の検討からACTチームによるCBT提供は利用者の臨床像や生活課題を改善することに加え、医療費や障害福祉サービス費用を抑えられることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際的にも多くない重症精神障害者へのアウトリーチ支援におけるCBTの効果検討をエビデンスレベルの高いRCTデザインで実施し、臨床的にも医療経済的にもポジティブな結果を得ることができた点において学術的意義があった。また公認心理師制度下において一層チーム支援への貢献が期待される心理職が近接諸領域の対人援助職に行うべきコンサルテーションのモデルを提示することができた点、我が国からエビデンスを発信することで、国内の臨床心理学領域のRCT研究および医療経済研究の活性化に資することができた点において一定の社会的意義を果たした。
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