研究課題/領域番号 |
17K04491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
北神 慎司 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (00359879)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 顔の識別 / 未知顔 / 動機づけ / 金銭的報酬 / 個人識別 / 達成目標理論 / 二次的報酬 |
研究成果の概要 |
本研究では,さまざまな認知課題のパフォーマンスを向上させることが明らかとなっている動機づけの中でも二次的報酬にあたる金銭的報酬の効果に焦点を当て,動機づけを高めることによって,顔画像による個人識別の正確性がそもそも改善されうるのか,また,改善されるとすれば,そのプロセスやメカニズムはどのようなものかを明らかにすることを目的とする.実験の結果,課題全体の成績水準が高く,識別の正確性においては金銭的報酬の効果は示されなかったものの,反応時間においては報酬の効果が示された.つまり,異なる人物が提示される試行においては,報酬の存在は,実験参加者に,より慎重な判断を促す可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未知顔の個人識別は非常に難しいという研究知見があるにもかかわらず,顔画像を用いた個人識別が現実社会に広く浸透しているという事実が存在する.したがって,さまざまな認知課題のパフォーマンスを改善することが示されている動機づけの効果に着目することで,未知顔の識別率を向上させる動機づけの操作が明らかとなると同時に,そのメカニズムの一端が明らかとなることで,入国審査などの現実の個人識別の場面へ有益な示唆を提供しうるという点が,本研究の第一の意義であると考えられる.
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