研究課題/領域番号 |
17K04498
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
|
研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
櫻井 研三 東北学院大学, 教養学部, 教授 (40183818)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 錯視 / フラッシュ呈示 / 図形変形 / 図形変形錯視 / 図形残効 / 順応 / 曲線検出 / 実験系心理学 / 感覚・知覚・感性 |
研究成果の概要 |
長時間観察による順応で生起する一種の残効と考えられていた円図形変形錯視と同様の現象が,円図形とそのグラデーション図形を交替させるフラッシュ呈示により短時間で生起することを確認した。この動的錯視を「ポリゴン化効果」と名付けて生起機序の解明を目指した本研究では,フラッシュ呈示による短時間生起が極めて頑健な現象であり,グラデーション図形の形状を変化させても両眼分離呈示でもこの錯視が生起することを3つの実験から明らかにした。次にこの錯視の生起機序を説明するモデルを構築し,特定の曲率で曲線的に並んだ小さな線検出器群からなる曲線検出器の順応でこの現象を説明可能とした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポリゴン化効果の生起機序の解明は円図形がどのような要素の組み合わせで知覚されているのかについて,新しい知見を提供してくれた。加えて,図形のフラッシュ呈示が順応過程を促進するなら,これまで長時間観察が必要であった順応による残効実験の所要時間をフラッシュ呈示により短縮し,高い順応状態を維持できるようになる。さらに類似図形の交替呈示により順応が促進されるメカニズムが解明されれば,知覚的順応の基本原理の理解につながる。
|