研究課題/領域番号 |
17K04499
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
阿部 晶子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (60250205)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 左半側空間無視 / 無視性失読 / 視線解析 / 改行位置 / プライミング / 語彙知識 / 視空間性注意 / 半側空間無視 / neglect dyslexia / 視線 |
研究成果の概要 |
左半側空間無視患者では、紙面や単語の左側の読み落とし(無視性失読)が認められる。本研究は、左半側空間無視患者の読み落としの発現に関わる要因を視線計測により検討し、以下の成果を得た。(1)文の改行時の読み落としの出現率は、改行位置の影響を受ける。改行時の視線は、文の改行が語中で行われる場合に、より行頭近くに達しやすい。(2)複合語の読み落とし方は、語彙に関する知識の影響を受け、視線の停止位置を反映する。(3)左空間に提示された単語は、右空間に提示された単語よりも、視線がより近くまで達しないと正しく認知されない可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
左半側空間無視患者の生活の質を高めるためには、読字を含む言語・コミュニケーション障害へのアプローチが不可欠である。本研究では、左半側空間無視患者の紙面や単語の左側の読み落としがどのような場合に生じやすいかを、視線の動きと関連づけて検討した。これまでに同様の研究は行われていないことから、学術的な意義は高いと考える。さらに、本研究は、左半側空間無視のリハビリテーション方法を考案するための基礎資料となる点で社会に貢献するものである。
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