研究課題/領域番号 |
17K04503
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
福田 一帆 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 准教授 (50572905)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 色覚 / 照明光 / 分光計測 / ハイパースペクトルデータ / 色恒常性 / 物体色 / ハイパースペクトル / 分光 |
研究成果の概要 |
本研究では,分光計測と心理物理実験により,自然光のような不均一な照明光を簡便に測定して照明シミュレーション画像を作成する手法を構築すること,不均一な照明環境における物体の色や明るさの知覚および照明光推定メカニズムを明らかにすることを目的とした.成果として,ハイパースペクトルデータを用いた分光計測により,不均一照明の近似的な計測方法および不均一照明のシミュレーション画像作成方法を構築,実証した.また,作成した不均一照明シミュレーション画像,または被写体の物質感をコントロールした画像を用いた心理物理実験により,物体の色や明るさの知覚にそのシーンの物質感や不均一な照明環境が関係することを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
物体色の知覚メカニズムに関する研究は種々あるが,不均一な照明分布の影響,観察対象やその周囲の物質感の影響などの解明はこれまで限定的であり,本研究は実験室環境と実環境の研究成果の関係性を考察するために意義がある.また,実環境を対象とした色覚研究においては,ハイパースペクトルデータを利用した照明変化のシミュレーション画像を作成して実験刺激とする方法がしばしば用いられるが,従来法では一様照明を仮定してシミュレーション画像を作成している.このような背景に対して,本研究の成果は不均一照明下の自然画像の取り扱いを容易にして色覚研究の進展に寄与することが期待できる他,光学分野の計測手法としても意義がある.
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