研究課題/領域番号 |
17K04508
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
|
研究機関 | 静岡産業大学 |
研究代表者 |
山田 一之 静岡産業大学, 経営学部(磐田), 教授 (50212288)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 認知バイアス / 驚愕反応 / プレパルス抑制 / 聴覚刺激 / 注意バイアス / 古典的条件付け / 恐怖条件付け / 実験系心理学 / 意識 / 認知 / 注意 |
研究成果の概要 |
認知バイアス(注意バイアス)が聴覚性驚愕反応(ASR)およびそのプレパルスインヒビション(PPI)に及ぼす影響について認知心理学・生理心理学的に検討した。聴覚刺激に対する古典的恐怖条件付けによる注意操作の効果については、従来の研究結果を再現するにとどまった。また条件付けの消去、および潜在抑制の手続きはASRとPPIに顕著な影響を及ぼさなかった。一方、ASRおよびPPIが被験者個人に固有の認知バイアスによって大きく影響を受ける可能性が示唆された。また、市販のウエアラブルデバイスとマイコンボードを用いて、安価で移動可能なASR測定システムを考案し、測定場所が変わってもほぼ同様の結果が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古典的恐怖条件付けを用いた聴覚刺激に対する注意操作の効果は、刺激に対する恐怖属性の付与によるASRおよびPPIの増強効果という従来の研究結果を再現するにとどまったが、聴覚性驚愕反応のみならずASRおよびPPIが被験者個人の認知バイアスによって大きく影響を受ける可能性があるということを示した点において、認知心理学・生理心理学にとどまらず、臨床心理学的にも貢献できるものと言える。また、移動可能な簡易型聴覚性驚愕反応測定装置の開発と運用試験は、大規模な実験施設を持たない心理学コースにおいても利用可能な教育資源として、学部レベルの心理学教育に貢献できるものと言える。
|