研究課題/領域番号 |
17K04510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
清水 寛之 神戸学院大学, 心理学部, 教授 (30202112)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 記憶 / メタ記憶 / 記憶モニタリング / 記憶コントロール / 記憶実験 / 日常記憶 / 記憶検査 / メタ記憶質問紙 / 自己認知 / 状況認知 / 自己 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、人間が自己の記憶能力や記憶特性、知識状態をどのように認識し、記憶活動をいかに展開していくのかを個人の自己認知と状況認知に関連づけて実証的に明らかにすることである。一般大学生160名の実験参加者を対象に、個人ごとに(1)記憶実験と記憶検査による記憶能力とメタ記憶の測定、(2)質問紙調査による日常生活場面での記憶行動傾向とメタ記憶信念の把握、(3)質問紙調査と面接調査による自己認知と状況認知の同定、の3点に関する基礎的データを収集した。このデータをもとに、メタ記憶機能がより広範な自己認知と状況認知に支えられている可能性について理論的検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、メタ記憶理論の拡張・精密化の作業を通じて、伝統的な実験室的記憶研究と近年精力的に行われている日常記憶研究との接合を図り、自己心理学の研究知見との融合を視野に収め、認知心理学に新たな理論的展開を迫る点にある。社会的意義として、本研究の知見が広範囲に及ぶ諸種の状況下での自己効力感や抑鬱感情の理解に新たな視点を提供する点が挙げられる。種々の疾病や外傷による記憶障害、加齢に伴う記憶能力減退などに対処するための記憶リハビリテーションプログラムの開発・改良に対して重要な貢献をなす。個人の記憶能力への適切な評価や改善点を当人にうまくフィードバックするためのシステム開発を促進する。
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