研究課題/領域番号 |
17K04511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 神戸親和大学 |
研究代表者 |
犬飼 朋恵 神戸親和大学, 文学部, 准教授 (10531684)
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研究分担者 |
河原 純一郎 北海道大学, 文学研究院, 教授 (30322241)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 注意制御 / 注意 / 幼児 / 発達 / 性ホルモン / 男女差 / 性差 / 認知機能 / 社会的地位 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,保育園児を対象に胎児期にさらされる男性ホルモンの多寡が注意の制御に及ぼす影響及び注意の制御の発達について検討することだった。そのため,出生前の男性ホルモンの影響を受けるとされる人差し指と薬指の長さ比(2D:4D)を測定した。認知課題には,課題とは無関係な妨害刺激を無視しながら,非標的群に紛れた標的を報告する時間的注意の捕捉を用いた。実験の結果,時間的な注意捕捉が生じることが示された。しかしながら出生前の男性ホルモンとの関連は認められず,男女差も認められなかった。発達の影響については,妨害刺激の有無に関係なく,保育園児の年齢があがるほど課題成績が良くなるということが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
操作性の高いタブレットなどの普及により,幼少期からさまざまな情報に触れる機会が増えている。そのような状況において,子どもがどのように情報の取捨選択を行なっているのかを明らかにすることは重要である。本研究では,幼児も成人と同様に時間的な注意の制御機能を有していることや幼児期の時間的な注意機能は発達に応じて変化することが明らかになった。これらの知見は,これからますます情報化社会が進むことが予想される社会において,子どもが情報リテラシーなどを身につける上で一助となることが期待される。
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