研究課題/領域番号 |
17K04519
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
高瀬 雅弘 弘前大学, 教育学部, 教授 (20447113)
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研究分担者 |
木村 元 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (60225050)
福島 裕敏 弘前大学, 教育学部, 教授 (40400121)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 戦後開拓 / 学校 / 地域社会 / へき地教育 / 教師 / 共同性 / 生活綴方 / 生活綴り方 / 教育学 / 社会学 / 学校経験 |
研究成果の概要 |
本研究は、戦後開拓地という「新しい地域社会」におけるコミュニティや文化の形成と、学校の設立・展開の過程との相互関係を捉え、ローカルなレベルでの学校化がどのように受容・利用されたのかを分析したものである。 ここから明らかになったのは、(1)学校教育に対する高い関心と、それに支えられた学校と地域の教育課題の共有、(2)多様な背景をもつ戦後開拓地の人びとにとっての「心のよりどころ」としての学校の意味、(3)へき地校としての普遍的課題と戦後開拓地固有の課題とが重なる状況のもとで培われた、「地域に根ざした」教育課題への取り組みの位相、であり、これらによって形作られた学校を基盤とした地域文化の形である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来の地域教育史・地域社会史研究において十分に検討されてこなかった戦後開拓地を対象とし、学校づくりと新たな地域づくりとが同時並行的に展開する過程を分析することで、「学校と地域社会」研究における新たな視座を開拓することを目指したものである。 「学校と地域社会」の関係に対する問いは、人口減少社会における教育生活環境が果たす役割や、学校を核とした地域づくりといった現代的な課題へと連なっている。地方において学校統廃合が進められる状況のもと、本研究は、学校を通して構築される「新しい地縁」をどう意味づけるのかという課題に対して、歴史的な教育・被教育経験から現代への示唆を得ようとしたものである。
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