研究課題/領域番号 |
17K04521
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
室井 麗子 岩手大学, 教育学部, 准教授 (40552857)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ルソー / 自伝的著作 / 教育思想史 / 自伝 / 霊的修練 / アド / 記憶 / 市民社会論 / 記憶論 / 自己形成 / 自伝的著作群 / ピエール・アド / 霊的な訓練 / 孤独 / ペトラルカ / マルクス・アウレリウス |
研究成果の概要 |
ルソーの自伝的著作群を彼の教育思想のメインテクストとして、とりわけ彼の「自己教育」「自己形成」のテクストとして捉え、「霊的修練」ならびに「記憶論」の視座から(教育)思想史的文脈の中で再読した。ルソーは、自伝的著作において内面性の探究の記憶を追憶するエクリチュールによって自らを顕示することで、そのような彼の存在や生き方を許容しない市民社会をその内部から告発したのであり、それは同時に、社会に抗い生きる「近代的個人」としてのルソーの自己形成の実践であったことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで教育学研究においては『エミール』読解のためのサブテクストとして扱われてきたルソーの自伝的著作群を、彼の教育思想のメインテクストとして再読することで、社会に抵抗する自己形成の実践という、ルソーの人間形成論の新たな側面を提示した。また、ルソーの自伝的著作群を社会への抗いのテクストとして捉え直すことで、晩年のルソーが自伝的著作を書き続けたその動機の一端を明らかにすることができた。さらに、「自らについて書く」という実践の人間形成的意義の内実の一端も示すことができた。
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