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障害・慢性的疾病等による困難を抱える若者の主観世界の理解とその方法論の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17K04538
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関岐阜大学

研究代表者

土岐 邦彦  岐阜大学, 地域科学部, 名誉教授 (50172143)

研究分担者 舩越 高樹  京都大学, 学生総合支援センター, 特定准教授 (40792015)
高口 僚太朗  岐阜大学, 教育推進・学生支援機構, 特任助教 (80824341)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード障害 / 疾病 / 生きづらさ / 語り / 自己の育ち / 若者 / 主観世界 / 障害受容 / ターナー症候群 / ナラティブ・アプローチ / オーラル・ヒストリー / 発達障害 / 肢体不自由 / インタビュー調査 / 慢性的疾病
研究成果の概要

障害や疾病を抱える若者たちを対象とし、彼らが何に悩み、今の自分をどうとらえているかというインタビュー調査を行うことによって、生き方に揺れる若者たちの心の内面理解を試みた。彼らの困難は、障害や疾病の特性に起因する生きづらさ、過去及び現在の対人環境の厳しさなどが複合的に絡み合って生じていることがインタビュー調査によって明らかになった。ただし、学校卒業後に参加した「集える場所」とそこでの「活動」が、彼らの「自己」を育てる貴重な経験になっていることが彼らの語りに明瞭に表れ、青年期における多様な場での集団活動の機会の保障の必要性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

生きることに悩み苦しむ若者たちが増加していると指摘されるようになって久しい。本研究では、障害や疾病を抱える若者たちを対象として、「自己の育ち」の在り様を明らかにすることを試みた。彼ら一人ひとりに寄り添い、臨床教育学的に彼らの心の内なる側面を丁寧に聞き取り、その思いを掬い取っていくことによって、彼らの生きづらさの個別性のみではなく、現代という時代に生きる若者たちの普遍的な生きづらさを考える糸口を見いだせたと言える。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2020 2019 2018 2017

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 岐阜大学(聴覚障害のある学生の支援内容と今後の課題)2019

    • 著者名/発表者名
      高口僚太朗
    • 雑誌名

      聴覚障害

      巻: 74 ページ: 66-69

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [雑誌論文] 寛解者の生きづらさ:ターナー症候群症例の社会学的考察2019

    • 著者名/発表者名
      高口 僚太朗
    • 雑誌名

      社会学ジャーナル

      巻: 44 ページ: 53-62

    • NAID

      120006605664

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 医療の領域において臨床教育学がひき受けるべきひとつの課題:あるスタンダードな社会を生きる人びとのリアリティに迫る2018

    • 著者名/発表者名
      高口 僚太朗
    • 雑誌名

      臨床教育学研究

      巻: 6 ページ: 169-171

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] オーラル・ヒストリーが臨床教育学に示唆するもの2018

    • 著者名/発表者名
      土岐 邦彦
    • 雑誌名

      臨床教育学研究

      巻: 6 ページ: 123-125

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 慢性疾患の「生きづらさ」:ターナー症候群の2例2018

    • 著者名/発表者名
      高口 僚太朗
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] ターナー女性の「生きづらさ」とは:社会学の視点からみた2症例2018

    • 著者名/発表者名
      高口 僚太朗
    • 学会等名
      日本小児内分泌学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 障害受容と障害児・者スポーツ2018

    • 著者名/発表者名
      高口 僚太朗
    • 学会等名
      東海大学主催研究交流年次大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「心身の不調で職を離れた若者が再び社会に登場するまでの心の変化-障害のある青年へのインタビューを通して-」2017

    • 著者名/発表者名
      土岐邦彦、宮川美樹
    • 学会等名
      日本臨床教育学会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [図書] 生き方rにゆれる若者たち-障がいや病いを抱える当事者の自己の育ち2020

    • 著者名/発表者名
      土岐邦彦
    • 総ページ数
      279
    • 出版者
      群青社
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [図書] 大学生のためのセーフティネット:学生生活支援を考える2019

    • 著者名/発表者名
      舩越高樹
    • 総ページ数
      168
    • 出版者
      大学教育出版
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [図書] 障がいをもつ子どもを理解することから2018

    • 著者名/発表者名
      土岐邦彦ほか
    • 総ページ数
      275
    • 出版者
      群青社
    • ISBN
      9784434253379
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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