研究課題/領域番号 |
17K04548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
森 みどり (高松みどり) 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (20626478)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 儀礼 / 通過 / 外国籍 / 通過儀礼 / ドラマトゥルギー / 演出論 / ゴッフマン / 教育学 / 哲学 / 社会学 |
研究成果の概要 |
本研究では、不登校に陥ってしまった日系ブラジル・ペルーの子どもの集団への帰属プロセスを、ヘネップのいう「(通過)儀礼」という視点から分析した。その結果、「通過儀礼」として機能している場合と、そうでない場合が見られた。たとえば、ある子どもは、担任教師に授業中、教室内に様々なグループ活動の機会を提供してもらうことで、学級に所属できていた(通過儀礼が機能した例)。また別の子どもは、授業中よく寝ていたにもかかわらず、担任教員がそのサインを見逃していたことから不登校に陥る要因の一つとなっていた(通過儀礼が機能しなかった例)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
管見する限り、(通過)儀礼の視点から、とりわけ外国籍児童の学校での集団適応プロセスについて(集団不適応プロセスについて)考察した研究は、日本で皆無である。 近年、ますます増加する外国籍児童の集団帰属のプロセスを、教員が儀礼という視点から捉え、配慮して学級経営を行うことで、不適応の子どもを少なくするのに寄与すると思われる。本論文でも、班活動・係活動などのグループ活動を学級で増やすこと、クラブ活動や日本語授業の時間帯の集団にアイデンティファイするかもしれないため、こうした時間帯を重視すること、日々ふりがなをうつなどの教材の工夫を凝らすこと、など、担任教師(日本語教員)として配慮すべき点を指摘した
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