研究課題/領域番号 |
17K04553
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 独立行政法人教職員支援機構(東京事務所調査企画課) (2018-2019, 2021) 島根大学 (2017) |
研究代表者 |
百合田 真樹人 独立行政法人教職員支援機構(東京事務所調査企画課), 東京事務所, 上席フェロー (40467717)
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研究分担者 |
香川 奈緒美 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (80622399)
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研究期間 (年度) |
2021-01-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 教師教育 / 教員政策 / 教員研修 / 比較教育学 / 教育学 / EBPM / アカウンタビリティ / 国際動向 / コンピテンシー / 教師教育学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は教師の専門職性をめぐる以下の2課題への応答を試みる。 第一の課題は、教員の養成・採用・研修を接続する実証研究に支えられた共通基盤(共通言語)の不在。 第二の課題は、教師教育研究における普遍的知見を探究する実証研究の不足。 このため、本研究は、教職スタンダードの設計・測定に係わる国際動向の調査を通して、教員の養成・採用・研修を体系的に捉える教師の専門性と資質能力をめぐる普遍的知見を探究する。そこで示される普遍的知見をもとに、わが国の教師教育政策・研究のドメスティックな文脈を相対化する研究視点を提示し、実証研究に支えられた教師教育学の「学」としての確立を図る。
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研究成果の概要 |
教師の質をめぐるアカウンタビリティ政策を導入した各国地域で観察される(1)教師の専門職アイデンティティの希薄化,(2)教職の魅力低下,(3)教員離職率の増加の課題に注目し,教師の職業アイデンティティとその形成に係る先行研究と,諸外国での実態調査から,教師の専門性及び資質能力を要素分解的に定義・測定する行動主義的質保証アプローチの有効性が限定的であること,専門職アイデンティティを無効化すること,教職の魅力低下と脱専門職化に直結することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教師に求められる職能を資質能力に要素分解し,これをスタンダードや指標として用いる制度的質保証メカニズムを前提にする教員政策の課題と理論的限界を明らかにした。これに合わせて主に欧州諸国で再検討が進む教師の継続的な職能開発の制度的質保証をめぐる教員政策の現状を調査し,専門職性に伴う学びと教員を組織として捉え包摂的な機会保障を図るウェールズ(英)で進む教師教育政策の改革について整理した。
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