研究課題/領域番号 |
17K04556
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
三時 眞貴子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (90335711)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 児童福祉史 / 虐待 / イギリス / インダストリアル・スクール / 児童福祉 / ライフ・ヒストリー / 敎育史 / 虐待児の教育 / イギリス教育史 / ライフヒストリー / 子ども / ネグレクト / 浮浪児 / 売春婦の子ども / 教育史 / イギリス史 / 社会福祉 / 就学支援 |
研究成果の概要 |
当事者の声が残りにくい浮浪児について、マンチェスタ認定インダストリアル・スクールに残された内部資料(入学・退校記録簿、懲罰記録、寮母や教師による各種委員会の議事録等)と学務委員会の議事録等を用いて、浮浪児のライフヒストリーを描き出し、就学経験が果たした役割と課題について明らかにした。 研究成果は雑誌History of Educationに掲載された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は記録の残らない社会的に最も脆弱な子どもたちが、教育を受けたのち、どのような人生を歩んだのかの一端について明らかにした。これはこれまでの先行研究では明らかにされてこなかったものである。浮浪児の多くが貧困あるいは親からのネグレクトを理由に就学支援を受けた子どもたちであり、日本のみならずグローバルに子どもの貧困・虐待が問題視される今日にあって、「生きること」において就学が果たした役割と課題、社会的に最も脆弱な子どもたちを社会の通常のメンバーとすることを可能にした要因を具体的に明らかにした。この点は、現在の虐待児や極貧児に対する支援に歴史的示唆を与えるものである。
|