研究課題/領域番号 |
17K04558
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
櫻井 佳樹 香川大学, 教育学部, 教授 (80187096)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 教養 / Bildung / 日独 / 比較思想史 / フンボルト / ロマンチックラブ / 他者論 / 大正教養主義 / 教育学 / 思想史 / 比較 |
研究成果の概要 |
本研究は、18世紀末のドイツにおけるBildung概念の成立・展開とその特質、並びに20世紀日本の「教養」概念の成立・展開とその特質を明らかにした。 前者に関しては、「ロマンチックラブからみたフンボルトの恋愛結婚と教養理念」(2018 )並びに「教育学における他者論の問題」(2019)にまとめた。自我(個人)と世界の相互作用の中にBildungの本質を見るフンボルト理論を取り上げ、「他者論」的視点からBildung概念の特質を解明した。 後者については、大正期から昭和初期の和辻哲郎などの思想家を取り上げ解明した。その結果昭和初期日本の「教養」概念にドイツ的Bildungの影響が強く見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日独の「教養」(Bildung)概念を比較する研究は稀有である。本研究は比較思想史の観点から、18世紀末に成立したドイツのBildung概念の成立・展開とその特徴、並びに20世紀に成立した日本の「教養」概念の成立・展開とその特徴を辿りつつ、両者の影響関係を解明しようとしたものである。教育が人格の完成を目指す営みであるなら、個の理想化を追求する自己陶冶(Selbstbildung)の思想を18世紀末ドイツのフンボルトに遡って明らかにすると共に、そうした理念が大正・昭和初期に日本に受容されていたのかを明らかにすることは、「教養」を考える上で重要な視座だと考えられる。
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