研究課題/領域番号 |
17K04569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 福山市立大学 |
研究代表者 |
古山 典子 福山市立大学, 教育学部, 教授 (10454852)
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研究分担者 |
瀧川 淳 国立音楽大学, 音楽学部, 准教授 (70531036)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 鑑賞 / 小学校教師 / 音楽経験 / プログラム / 教師教育 / 音楽経験プログラム / 専門性 / 価値観 / 音楽家 / 学習指導要領 / 能力の可視化 / 音楽の諸要素 / 教師 / 聴く力 / 音楽 |
研究成果の概要 |
研究期間中に実施した音楽経験プログラムについて,鑑賞時の教師たちの会話の分析・考察を行った結果,同じ曲に対する異なる捉え方に触れることによって新たな聴き方を認識していることが明らかになった。それと同時に,参加者同士の会話から,作曲者が作品に込めた内容の伝達性が認められるとともに,音楽の感じ方の「正解のなさ」への認識が,音楽を聴く行為の可能性を開くことが示唆された。 また,本研究では芸術の自己目的性と伝達性について考察し,本来音楽には伝達性が備わっているが,作曲者による「内容の実質」と鑑賞者による受容の齟齬が生じるからこそ,作曲者の意図を超えた新たな「内容の実質」が見出される可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は教師のための音楽経験プログラムを構築し,教師の価値体系の形成及び変容を促すことであったが,研究期間中にCovid-19の感染拡大に見舞われたことによって,当初の計画していた回数での実施は困難な状況となった。回数は限られたものの,作曲家やヴァイオリニストといった音楽家とともに小学校教師に対して実施した音楽経験プログラムでは,教師たちに音楽の捉え方に変容が見られた。その成果は,日本音楽教育学会,日本教育実践学会で発表を行うとともに論文として公表した。 また,公共ホール館長,経営論研究者とともに音楽文化振興に関するオンラインシンポジウムを開催し,地域住民に対しても研究成果の公表に努めた。
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