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フランス第三共和制期の教員養成課程と人文教育にとっての一般教養概念の問題

研究課題

研究課題/領域番号 17K04572
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関尚絅学院大学

研究代表者

太田 健児  尚絅学院大学, 総合人間科学系, 教授 (00331281)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワードフランスの教員養成課程 / ライシテ / 一般教養概念 / F.ビュイッソン / ワロン / フランスの新教育 / 世俗的道徳教育論 / 世俗的道徳教育理論 / 教養教育 / 教員養成制度 / エピステモロジー / A.バイエ / 道徳教育論 / モラルサイエンス / 新教育運動 / ジャン・ゼイ / 統一学校運動 / フランス第三共和制 / 教員養成課程 / 人文科学教育
研究成果の概要

本研究はフランス第三共和制期における教員養成課程の全貌を解明し、その『便覧』作成を目的とした。これはライシテによる世俗的道徳教育論に伴う非聖職者だけによる教員養成問題の考察である。同時に人文教育の「科目専門性」と「一般教養概念」との相関の解明も目指した。当時その教養概念にも変化がみられたからである。教員養成課程の全貌に関しては、視学官のマニュアル、査定表などの一次資料が揃わず、入手次第完成する予定である。教養概念は新教育の勃興とも関係があり、また第三共和制後期から戦中・戦後にかけて活躍した教育学者、心理学者の社会主義的発想による変化を被り、協働・労働へ結びつく教養観へ変化した点が確認された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

一般教養概念について述べる。第三共和制期にその契機が複数確認された。一つ目はリベラルアーツの伝統的な教養概念である。二つ目は人権概念・人権運動と結びついた教養概念である。政教分離の推進者F.ビュイッソンは人権同盟の指導者でもあり、女性・移民の人権問題にも取り組みノーベル平和賞を受賞している。この系譜の教養論がある。三つ目は心理学者ワロン、科学者ランジュヴァンに共通してみられる教養概念であり、エビデンスに基づきながら、労働概念・職業概念と結びついた教養概念でもある。四つ目は新教育運動と結びついた教養概念である。以上四つの教養概念の諸契機が確認された。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] F.ビュイッソンにおけるライックな道徳教育論の諸相 ―「ライック信仰」を説くプロテスタントの信仰・理性・自由-2019

    • 著者名/発表者名
      太田健児
    • 雑誌名

      尚絅学院大学紀要学内紀要

      巻: 第77号 ページ: 49-58

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] フランス第三共和制後期における社会学とエピステモロジー -デュルケーム社会学及びA.ベイエのエトロジーとの関連から2018

    • 著者名/発表者名
      太田健児
    • 雑誌名

      人間学論究

      巻: 第1号 ページ: 63-81

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] デュルケーム社会学とエピステモロジーーデュルケーム社会学のディシプリンを支える「科学性の問題」ー2019

    • 著者名/発表者名
      太田健児
    • 学会等名
      日仏社会学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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