研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ヴィゴツキーの発達研究および社会文化的理論を基盤とするパフォーマンス心理学に基づき、海外につながる子ども達に対するドラマワークショップ（以下ドラマWS)の指導プログラムの開発を行った。文化的に多様な背景を持つ子ども達がドラマWSを通して日本語力などリテラシーの涵養とともに、心理的不安を克服し人間関係を築く力の育成を目的とした。外国人の子ども達が学ぶ国際学級や、アフタースクール活動において、ドラマを応用した活動を複数回実践し、そのプログラムをまとめた。また小、中学校教員、外国人児童生徒適応指導員、日本語教室の指導員らを対象とし、ドラマを応用した教科教育に役立つプログラムを試行した。
本研究の学術的、社会的な意義は次の3点である。1)ドラマを応用した教育を提案する中で、従来の研究射程 に入っていなかった、学校におけるドラマを媒介とした教科教育や、リテラシー教育の可能性を導いた。2)研究の場として、学校以外に放課後活動も対象とし、学校教員のほか、地域の指導員や市民ボランティアの協力も得たことから、外国人の子ども達の教育を地域で支えるための事例を提示できた。3)外国人の子ども達だけでなく、日本人の子どもとその保護者が共に参加したことにより日本人の子ども達にとっての学びの有効性も確認できた。
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朝日大学一般教育紀要
巻: 第43号 ページ: 1-10
120006627731
巻: 42 ページ: 51-64
120006463019
