研究課題/領域番号 |
17K04587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
川村 覚昭 佛教大学, 公私立大学の部局等, 非常勤講師 (90113050)
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研究分担者 |
笹田 博通 東北大学, 教育学研究科, 名誉教授 (80154011)
小池 孝範 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (80550889)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 仏教教育 / 教化 / 浄土真宗 / 禅宗 / 宗教教育 / 公共性 / 功罪 / 人間形成 / 真宗 / 臨済宗 / 曹洞宗 / 仏教教育の戦前と戦後 / ハワイ / 仏教の近代化 / 戦前期の仏教教育 / 布教教化の論理 / ハワイの開教 / 北海道の開教 / 興亜教育 / 中外日報 / 禅の修養 / 仏教の教育的啓蒙 / 愚人 / 明治期の近代化 / 寺院の教育と教化 / 公教育 / 日本仏教教育 |
研究成果の概要 |
教育学研究において盲点となっていた宗教、特に仏教が明治維新以後現代までに果たした人間形成を浄土真宗と禅宗について教育哲学の視点から究明した。そこで明らかになったことは、①浄土真宗と禅宗の仏教教育は共に近代日本の教育方針を翼賛したこと、②このため戦前と戦後の間に功罪と断絶があること、③このため戦後の仏教は功罪の反省から仏教特有の教行の教育的普遍性を追求したこと、④そこには宗派的イデオロギーを超えた公共性があること、である。その意味で、仏教と教育の関係を教育哲学的に問い直し、現代教育学の課題である、人間/道徳/宗教の公教育的可能性を提示することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、明治以後の日本とハワイにおける仏教の教育と教化が現代に招来した意味と結果を教育哲学的に考察し、宗教教育を認めない現代教育にそれを可能にする公共的視点を与えることに努めた。その研究成果は、学術誌『日本仏教教育学研究』『教育哲学研究』『プロテウス』『龍谷教学』更に国際学術誌『日中浄土』及び大学紀要『佛教大学教育学部学会紀要』での論文発表、また日本佛教学会編『仏教事典』の執筆、国際学術大会である「第16回日中仏教学術交流会議」や国内学術大会での発表、科研費研究成果報告書での論文発表で公表した。その意味で、本研究の学術的・社会的意義を内外に示すことができたと考えている。
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