研究課題/領域番号 |
17K04594
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 福山平成大学 |
研究代表者 |
山崎 洋子 福山平成大学, 福祉健康学部, 教授 (40311823)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 新教育 / イギリス / 女子・女性教育 / ジェンダー / 学校劇 / ハリエッタ・フィンレイ=ジョンソン / エリザベス・ヒューズ / トランスナショナル / 安井てつ / 女子教育 / フィンレイ・ジョンソン / E. P. ヒューズ / トランスカルチュラル / イギリス新教育運動 / フィンレイ=ジョンソン / ヒューズ / 教育史 / イギリス教育史 / 新教育運動 |
研究成果の概要 |
本研究では新教育運動に関する二項対立的歴史編纂を問う観点から、イギリス新教育運動家でケンブリッジ女子教員養成カレッジ校長のヒューズ(Hughes, E.P.) の女子教育論と教授法、公立基礎学校校長ジョンソン(Finlay-Johnson, H.)の学校劇論を取り上げ、女子・女性教育に関する言説をジェンダーの枠組みに位置づけ、そこに安井てつのトランスナショナル及びトランスカルチュラルな思想を投入し、ズレ・相互補完関係を考察した。彼女らの新しい教育技法・各科教授法は進歩的で斬新であったが、女性としての権利意識や階級・社会批判を欠いた家父長的な女子・女性教育論であり、時代的制約を内包している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イギリスを起源とし、19世紀末から1930年代初めにかけて世界各地で共時的に生起した新教育運動という歴史事象は、これまで旧・新という言葉を冠して二項対立的に説明されてきたが、本研究では、女子・女性教育、ジェンダー、トランスナショナル、トランスカルチュラルといった視点を投入することによって、従前の歴史叙述の書き換え根拠を見いだした。教育思想の解明においては、多層・多重に織りなす教育諸概念の関係構造の背景に光を当て、埋もれている言説の意味内容を明らかにし、その歴史的意義・限界を客観的に解明する必要がある。こうしたことにアプローチし得たことが本研究の学術的意義である。
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