研究課題/領域番号 |
17K04631
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
福本 昌之 大分大学, 大学院教育学研究科, 教授 (60208981)
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研究分担者 |
湯藤 定宗 玉川大学, 教育学部, 教授 (20325137)
難波 知子 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (30441489)
池田 隆英 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (90462085)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 学校危機管理 / 学校組織 / 危機管理 / 学校経営 / 学校安全 / 組織文化 / 高信頼性組織 / 安全意識 / Safety-Ⅰ / Safety-Ⅱ / 組織開発 / 安全教育 |
研究成果の概要 |
本研究は、学校危機管理体制の改善に資する基本的な知見を得ることを目的として,理論研究および量的・質的調査による探索的研究を通じて,危機管理に関する基本的な認識枠組みを検討した。その結果,基本的に高リスクの状況に置かれている学校の危機管理においては,①危険の不在を安全と捉えるSafety-Ⅰの安全観に依拠しており,②そのため危機に対して想定可能性・合理性を重視した危機管理マニュアルに過度に依存しており,③危機管理と日常の組織活動(教育活動)を分離的に捉えようとする傾向が強いという結論を得た。高信頼性組織化を射程にいれた危機管理のあり方への転換が必要であることが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在学校では学校保健安全法に基づき危機管理マニュアルが整備され,事故対処法の統一的な基準を持つことの重要性が認識されてきた。しかし,その前提には危機不在を安全とする思惟が強い。本研究は,現代社会及び学校は本来的に高リスク下に存在するため,基本的な安全観の転換が必要であるとの認識に基づき,従来基金管理として重視されてこなかった教育活動を含めた日常的な組織活動の再検討の必要性を提起した。
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