研究課題/領域番号 |
17K04648
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
鈴木 貴史 帝京科学大学, 教職センター, 准教授 (10588809)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 言葉 / 幼保一元化 / 幼小接続 / 言語教育 / フレーベル / 幼児教育 / 文字教育 / 城戸幡太郎 / 婦人と子ども / 幼児の教育 / 小西信八 / 中村五六 / 言語 / 恩物 / 文字 / 教育学 / 保育学 |
研究成果の概要 |
本研究は、現代においても円滑に進まない幼保一元化問題について、おもに幼児教育における言語領域の意義を歴史的に探ることによりその解消を目指してきた。明治初期におけるフレーベル理論の受容について探り、日本語との相性がよくなかったこと、幼児が「喜んでする」ことを軽視していたことを確認した。また、わが国では明治10年代に恩物による文字教育から「読ミ方」「書キ方」における系統的な文字教育へ移行していた。明治20年代の幼小の接続問題の一つには、幼稚園での「読ミ方」「書キ方」において幼児の興味関心が軽視され、小学校以上の系統的な文字教育へ円滑に移行することができなかった点について確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでフレーベルの注目されてこなかったフレーベルによる文字教育に注目し、恩物の意義を再検証したことに意義がある。 また、明治10年代から明治20年代にかけてフレーベルの文字教育論が正しく理解されず、接続期における「書キ方」「読ミ方」が削除され、幼稚園と小学校の円滑な接続ができなかったことを確認したことに最大の意義があるといえる。 以上のように、本研究では言語教育における接続期が意識されなくなった時期として明治10年代から20年代の課題を抽出し、現代の幼小接続および幼保一元化問題に新たな視点を与えたことに社会的意義がある。
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