研究課題/領域番号 |
17K04650
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 桜花学園大学 |
研究代表者 |
上村 晶 桜花学園大学, 保育学部, 教授 (60552594)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 関係構築プロセス / 子ども理解 / 保育者 |
研究成果の概要 |
本研究は、保育者の子ども理解を関係性の視座から問い直した上で、保育者が子どもとわかり合おうとする関係構築プロセスと背景要因を質的に明らかにすることを目的とした。保育者(N=10,保育経験年数1-16年目)に2歳児との1年間の関わり合いにおける関係性の変容について、月1回の頻度でインタビューを行った。その結果、保育者のキャリア発達に応じて、子どもとの“わかり合い”を捉える視座が変化していたことが見出された。よって、保育者のキャリア発達に伴う子ども理解の深化とは、“わかり合い”を捉える多様な視座の転換・獲得を通した関係性の変容であることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義としては、保育者の子ども理解を“子どもとわかり合おうとする関係構築プロセス”という視座から捉え直した結果、①保育者が子どもと協働的に“わかり合い”を紡ぎ出す能動性を有した絶え間ないプロセスであること、②二者間のみに閉じられた理解ではなく、多様な文脈との往還を踏まえて生成・変容していく開かれた理解であることが示唆された。特に、保育者のキャリア発達に伴い“わかり合い”を捉える視座の転換・獲得が見出されたことから、子どもを“わかる”から“子どもとわかり合おうとする”という思考転換に基づき「わかり合おうとする志向性」の涵養を図ることは、保育者の力量形成に資すると考えられる。
|