研究課題/領域番号 |
17K04654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
オムリ 慶子 関西学院大学, 教育学部, 教授 (20193823)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ヴェネツィアのユダヤ人コミュニティ / アドルフォ・ピック / 公教育省事務官ヴィットーレ・ラヴァ / エーレナ・ラファロヴィッチ・コンパレッティ / 市立幼稚園 / ラファエーレ・ベッルッツィ / イタリア教育連盟 / イタリア教授同盟ボローニャ支部 / フレーベル・メソッド / ローマのユダヤ人コミュニティ / ヴィットーレ・ラヴァ / ユダヤ人コミュニティ / アドルフォ ピック / ヴェネツィア / イタリア最初の公立幼稚園 / ヴェネツィア市 / 幼稚園導入初期 / ヴェネツィア・カンナレージョ / ヴェネツィア・ゲットー / エーレナ・ラファロヴッチ・コンパレッティ / フレーベル幼稚園導入 / 幼児教育史 / イタリア幼稚園導入史 / ユダヤ系幼稚園運動家 |
研究成果の概要 |
ヴェネツィア市立古文書館で得た幼稚園設立に関する文書と、ウーディネ市立図書館「手稿と貴重本セクション」では、ピックが所蔵していた手紙を読み解くことができた。これによって、コンパレッティ夫人の寄付を基金としたヴェネツィア市立幼稚園が、どのような道をたどって現在の市立母親学校になったのか、またユダヤ人であり公教育省事務官であったラヴァの手紙を読み解くことによって、ローマのユダヤ人コミュニティの幼児院の様子や、幼児院をフレーベル幼稚園に代えていく困難さ、ヴェネツィアと違いローマではユダヤ人が差別されていたこと、そしてラヴァが関係していたイタリア教育連盟ボローニャ支部の運営についても明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義は、ヴェネツィア市の調査で4年間の報告書を追うことによって、コンパレッティ夫人の市立幼稚園へのかかわりや、幼稚園開園までの市の動きや苦労等、詳細が明らかになったことである。また、ウーディネの古文書館では、ピックの研究者ガスパリーニが研究に使用していなかったラヴァとベッルッツィの手紙文を読み解くことによって、ユダヤ人であるピックとラヴァの動きと、イタリア教育連盟ボローニャ支部の動きの内部事情等が明らかになったことにも意義があった。 社会的意義については、イタリアにおける幼稚園普及には、ユダヤ人ネットワークと、イタリア教育連盟の二通りの流れがあったことが明らかになったことである。
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