研究課題/領域番号 |
17K04661
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 東海大学短期大学部 |
研究代表者 |
桑原 公美子 (北川公美子) 東海大学短期大学部, 東海大学短期大学部, 教授 (00299976)
|
研究分担者 |
山本 康治 東海大学短期大学部, 東海大学短期大学部, 教授 (10341934)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 幼稚園教育 / 小学校教育 / 童話 / 文学教材 / 修身 / 美感 / 明治 / ヘルバルト / 明治期 / 幼児教育 / 保育 |
研究成果の概要 |
明治期の教育界では、教育勅語を頂点とする修身的な教育的価値を重視する一方で、明治30年代にヘルバルト派教育学が導入されると、教材としての童話をとおした美感の形成に価値を求める動きが起こった。幼稚園教育もその影響を受け、そこでは童話が持つ「想像性」をどのように捉えるかが大きな争点となり、それによって修身と美感の形成の構図が変容していった。本課題研究では、その過程を実証的に明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題研究で明らかとなった、幼小の深いつながりを基盤とした、童話をとおした教育目的としての「修身」と「美感」の構図は、現在の日本の教育界が抱える状況・課題と同じである。現在の教育においては、「幼小の連携・接続」の強化という方向性が示され、また教育内容では「道徳の必修化」や「国語における文学教材の取扱い」という動きが起こっている。「歴史は繰り返される」という言葉に従うならば、過去の同様の課題においてどのような論争があり、その課題に対応したのかを明らかにすることは、現状の教育的課題に対する示唆を与え、議論をより深めることにつながると考える。
|