研究課題/領域番号 |
17K04678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
山田 哲也 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (10375214)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 不登校 / 自助グループ / ペダゴジー / ケアリング / 承認 / 生活史 / 昇任 / 親の会 |
研究成果の概要 |
本研究の主要な知見は以下の5点である。(1)不登校児家族の自助グループのリーダー層は、「地域密着型」と「広域ネットワーク形成型」のリーダーに大別できる、(2)地域密着型のリーダーは強い紐帯に基づく社会関係資本に支えられた治療的なアイデンティティを形成する傾向がある、(3)広域ネットワーク形成型のリーダーは展望的なアイデンティティを形成する傾向がみられた、(4) 広域ネットワーク形成型のリーダー層は、アイデンティティ構築の過程において強い紐帯と弱い紐帯の双方を資源として使い分けていた。これらの違いが二つの類型のリーダー層の生活史の違いを生み出していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は、生活史研究のアプローチをもちいて、不登校の子どもをもつ家族の自助グループの形成・維持に関わった「リーダー層」の主観的経験を記述するとともに、かれらの語りに影響を与える構造的な背景を解明した点にある。これらの諸点を解明することで、不登校の子どもをもつ家族の苦悩を内在的な視座から理解することが可能になり、より有効な支援の手立てを構想することが可能になる。本研究の社会的な意義はまずもってこの点にある。
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