研究課題/領域番号 |
17K04682
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
奥田 久春 三重大学, 教養教育院, 特任講師(教育担当) (30535373)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 中等教育資格試験 / サモア / 大洋州 / ローカル化 / グローバル化 / 校内評価 / 後期中等教育 / ニュージーランド / SOLOタキソノミー / PSSC / SSLC / 地域共通試験 / Internal Assessment / 中等教育試験 / NCEA / 大洋州後期中等教育資格(PSSC) / ナショナル化 / インターナルアセスメント / ニュージーランド大学入学試験 / リージョナル試験 / 比較・国際教育学 / オセアニア島嶼国 |
研究成果の概要 |
本研究では、大洋州7カ国共通の中等教育資格(PSSC)が2013年に廃止され、サモアで独自のSSLCが実施されるようになった背景と変容過程、そのインパクトを探り、サモアの小島嶼国としての中等教育のローカル化とグローバル化の実態について明らかにした。 SSLCの教科構成や校内評価はPSSCからの継承があり、ニュージーランドや大洋州の中等教育と同等にするための地域的な国際標準化として考えることができる。また教育内容や学力に大きな変化は見られないことから、サモアの中等教育では特定の知識のローカル化ではなく、校内評価を中心とした試験制度や実施体制のローカル化であることを明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中等教育のローカル化とグローバル化のバランスは特に小島嶼国にとっては大きな課題であることが、これまでの比較教育学研究でも指摘されてきた。しかし大洋州のサモアをはじめとした島嶼国が地域共通の中等教育資格を廃止し、各国が独自の資格に移行したことで、グローバル化とローカル化のバランスにどのような影響を与えたのかについて、検証されていなかった。本研究では、サモアを事例にローカル化とグローバル化の実態を探り、小島嶼国の中等教育のあり方としては、教育内容のローカル化ではなく、校内評価という地域的な国際標準化を維持した上で、資格試験の実施、運用のローカル化であるという理論モデルを構築する基盤を提示した。
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