研究課題/領域番号 |
17K04687
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
松井 真之介 神戸大学, 国際文化学研究科, 協力研究員 (70533462)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ヒズメット / ギュレン / イスラーム / ルーマニア / アルバニア / コソヴォ / トルコ / フランス / ジョージア / カンボジア / ヒズメット運動 / ギュレン運動 / 教育 |
研究成果の概要 |
イスラーム思想に立脚しながらも、必ずしもイスラームにこだわらず、各国の教育カリキュラムに沿った柔軟なプログラムを実施するヒズメット系学校は、各国の教育行政の隙間を埋める形で様々な方法のエリート教育を施している。例えば先進国においては、既存社会階層に新規参入しにくい移民を中心とする「教育的に恵まれない環境」の子弟に対して、中進国や途上国においては外国籍の住民や、現地の成績優秀者に対して、である。さらに文化の交錯する国境地帯においては、多言語複言語教育によるボトムアップ教育も行われており、エリート教育と多文化教育に力を注ぐヒズメット運動の教育活動が解明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非イスラーム圏のヒズメット運動の教育活動を検討することで、イスラームに関して、マジョリティ側からではなくイスラーム側の視点に立ち、彼らがイスラーム思想に立脚しながらもいかにしてマジョリティの環境を受け入れ、積極的に統合し(され)ようとし、いかにしてイスラームを越えた「普遍的」な価値を追求しようとしているかを明らかにする。その上で、非イスラーム社会において「開かれたイスラーム」を実現する具体的な方策を提示することができた。これはヨーロッパのみならず、今後もっと濃密な形で移民等のマイノリティと関わることになる日本においても重要な示唆を与えることになるだろう。
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