研究課題/領域番号 |
17K04699
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
宮上 多加子 高知県立大学, 社会福祉学部, 教授 (90259656)
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研究分担者 |
河内 康文 高知県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (20723448)
田中 眞希 高知県立大学, 社会福祉学部, 助教 (60368850)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 経験学習 / 職場学習 / 中堅介護職員 / サービス提供責任者 / ホームヘルパー / 人材育成 / ICT活用 / 訪問介護員 / メンタリング / 介護保険制度 / 仕事の信念 / 教育学 / 人材開発 / 職場内教育 / 介護福祉 |
研究成果の概要 |
本研究では、人が仕事を通した経験から学んでいく過程を経験学習ととらえ、職場における経験学習に影響する職員間の相互作用や職場環境について探求する。 調査対象は、高齢者介護施設と訪問介護事業所の介護職員とし、インタビュー調査およびアンケート調査を実施した。施設系の中堅介護職員は、指導的立場の職員から段階的・意図的に支援を受け、経験学習プロセスを経て職務遂行能力や介護に関する意識を高めていた。訪問系では入職する人材の極端な不足と職員の高齢化という背景に加えて、助言指導を行う関係の曖昧さや勤務体制の特徴から、職場学習を促す体制を構築しにくい環境があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会となった我が国において、介護人材の確保と介護の質向上は喫緊の課題である。近年、介護現場へ多様な人材が入職できる体制が整備される一方、入職後の職務能力向上に向けた支援や職場の中核的人材の育成体制はまだ不十分である。 本研究では、介護現場において小集団のマネジメントを行い、新人を指導する立場にある中堅介護職員に着目し、経験学習や職場学習という観点から調査研究を行った。高齢者介護施設に比較して、訪問介護事業所では職員に対する職場学習の支援体制は未整備であったが、ICT導入により周辺業務時間の改善や、能力向上のための振り返りの機会が確保できる可能性が示唆された。
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