研究課題/領域番号 |
17K04724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 平安女学院大学短期大学部 |
研究代表者 |
新谷 龍太朗 平安女学院大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (10783003)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | コモンコア / ゲイツ財団 / 専門職の学習共同体 / AVID / マキニーベント法 / ホームレス / スマートスタート / 就学前支援 / リーディングワークショップ / ESSA / PLCs / 教育社会学 / 学力格差 / ミドルスクール |
研究成果の概要 |
本研究では、学力格差の観点から、米国のカリキュラム改革がどのような影響をもたらしているのかという実態の把握とその対応について、ミドルスクールでの現地調査を踏まえ明らかにした。 その結果、学力低位層の学力がさらに低下する傾向が確認できた。また、社会経済的に不利な子供に対する支援策では、大学進学支援プログラムのAVIDの取り組みや、スクールソーシャルワーカーが果たす役割の大きさ、ホームレス生徒を支援するためのマキニー・ヴェント法の運用、スマートスタートと呼ばれる就学前の包括的支援の枠組みが明らかになった。今後の展望として、他地域での事例を通じて、学力保障の方策について同定することが求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた知見は、教育改革と学力格差をめぐる一連の研究に位置づく。米国の事例は、コモンコアに象徴されるPISAに影響を受けた学力のグローバリゼーションに応答する今日の教育改革が、学力格差拡大に働くことを示すものであった。調査校の事例からは、学内で教師の学習共同体を構築することが学力格差縮小のために必要であると示唆された。また、大学進学支援プログラムであるAVIDが、コモンコアに応答する低~中位層を対象とする授業改善や、教師の学習共同体の核として機能することを指摘した。本研究の成果は、学力格差拡大に働く今日の教育課程改革において、どのように学力保障をするかの検討をするうえで意義がある。
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