研究課題/領域番号 |
17K04726
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
豊 浩子 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, フェロー (00727688)
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研究分担者 |
岩崎 久美子 放送大学, 教養学部, 教授 (10259989)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 離島 / 社会関係資本 / 居場所 / 学習支援 / 伝統行事 / キャリア / 地域社会関係資本 / 地域のつながり / キャリアプラン / 教育社会学 / 子供の貧困 |
研究成果の概要 |
奄美大島では、地域のキーパーソンを中心に自治会や地域の団体を通じて地域のネットワークが活用され、地域社会関係資本が保持、再形成され、さらに島独自の伝統行事や芸能の継承活動を通じて、地域のつながりや地域に対する誇りが子ども達の島への愛着を育み、社会関係資本の形成に貢献している。また、市や教育委員会が行う学習支援事業により、教育環境改善に資する新たな社会関係資本が構築されている。密度の濃い社会関係資本が存在するがゆえに、「島に戻ればなんとかなる」という意識も生む。現在の島の限られた経済圏の中では就業機会は限られており、島で必要とされる資格やスキルを身につけられるためのキャリア教育が模索されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「島」という地域は独特の磁場を持ち、地域内で完結する結束型社会関係資本が希求され、形成され続けている。しかしながら、実際の経済、雇用には地域外への橋渡し型社会関係資本が不可欠になっている。結束型社会関係資本と橋渡し型社会関係資本の間には緊張関係が存在し得る。すなわち、橋渡し型社会関係資本のもたらす外部の経済論理に、結束型社会関係資本は呑み込まれやすいといえる。しかし、離島の場合は、外部の論理や力に対抗しうる「場」が結束型社会関係資本を形成し続け得る。両者のバランスをとった社会関係資本の形成、持続への取り組みが多様な立場から行われることは、他の離島にも同様に必要であることが示唆される。
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