研究課題/領域番号 |
17K04732
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
平舘 善明 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (10439292)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 手工科 / 芸能科工作 / 図画工作科 / 技術教育 / 国定教科書 / 図画工作 |
研究成果の概要 |
本研究は、戦前日本の小学校での手工科および芸能科工作から、戦後の図画工作科への継承・断絶関係の視野から歴史像を再構成することを試みた。手工科・芸能科工作から図画工作への歴史的変遷は、研究の蓄積が薄く、未解明な点が多い。そのため、本研究では、芸能科工作の国定教科書の特徴と戦後の黒塗り箇所、戦後の図画工作科誕生に関わった日本側の最重要人物である山形寛の主張、戦後の図画工作科の学習指導要領・検定済教科書の内容と戦前の手工科・芸能科との関連、について分析を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
図画工作科の通史的研究は他教科に比して著しく遅れている。従来の研究は、手工科・芸能科工作の歴史的遺産がほとんど反映されずに、美術教育に限定され、手工科と図画工作科は「断絶」したものであったかのように語られてきた。教育制度のみでなく教材という実践の具体から分析することで、“手の巧緻性”、“技術観の育成”などの発達論の観点を加味して、小学校教育全体の中での図画工作科の営みの意義を捉えることができる。すなわち、図画工作科教育史像を工作教育の観点を加味して再構成することで、教育史としての学術的意義を有するだけでなく、現代の工作・技術教育に対しても有効な示唆が得られる社会的意義をもつ。
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