研究課題/領域番号 |
17K04736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
立原 慶一 宮城教育大学, その他部局等, 名誉教授 (10136369)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 造形的特徴の感性的把握 / 主題の感受 / 美的感受 / 情意体験 / 上級方法論 / 価値判断 / 美意識の是認・賞賛 / 中級方法論 / 洞察力の育成 / 同一題材作品 / 類似題材作品 / 表現方法の洞察 / フィードバック鑑賞法 / 主題感受力 / 情趣転換加工 / 価値転換加工 / 模造作品 / 鑑賞体験モデル / コンピュータ画像加工 / 初級方法論 / フィードバック鑑賞 / 主題感受 / 洞察 / 是認・賞賛 / 感性重視 |
研究成果の概要 |
本研究は鑑賞のあり方をめぐる方法論を新たに開発し、構築するべくその有効性を実践的に検証しようとするものである。とくに感性化の方法として「フィードバック鑑賞」が提案される。参考作品や模造作品を介在させ、さらには作品成立の根拠として文化依存性を踏まえて、改めて鑑賞に臨む方法である。ここでポイントとなるのは、本絵へフィードバックさせることで、美的体験が探索的な形で新たに追加される。反転効果によって、造形的特徴の感性的把握と最終的な主題の感受に、生徒を立ち向かわせることができる。その有効性を申請者が開発した評価法で検証することで、感性重視型の鑑賞体験モデルがここに確立された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鑑賞論の有効性を検証するためには、当該活動の効果が信頼性の高い方法によって吟味されなければならない。それは第一に調査対象とした青少年の数量的条件。第二に調査項目の妥当性、第三にそこに現れた能力を序列化する手法の信憑性、などの課題に応える必要がある。 申請者はこの課題に対して、学習指導要領における鑑賞論を批判的に考察することと、それに基づく教育実践の改善を往還的に繰り返すことによって、普遍妥当な評価のあり方を模索してきた。研究成果として、鑑賞体験観及び能力観の核心を見定め、それを切り口とする評価法を確立することができた。
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